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2008年4月20日

「勝ち続けて勝ち続けて、桜庭さんのもとまで行きたい」
大山峻護インタビュー

4・29『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)でのミドル級グランプリ1回戦でユン・ドンシクと対戦する大山峻護にインタビュー。トーナメントに懸ける思いを語ってもらった。

■「ユンさんとは似ているところがあると思うんですよ」

――ミドル級グランプリ出場へのが決定しました。今の心境から教えてください。
大山 今回のトーナメントは、誰が相手でも強いわけですから、どんな相手が来ても受け入れようと覚悟を決めていました。相手が決まって、今は“よし!”って感じです。
――ユン・ドンシク選手の印象を教えてください。
大山 極めが強いですよね。柔道の良さをうまく総合に活かせてると思います。僕の場合は総合に融合しようとして、もがいてた部分があるんですけど、逆にユンさんは必要ないものは全部バサッバサッと切り捨てていって、自分に必要なものだけで勝負しているという感じがします。打撃であったり、自分の苦手な部分を伸ばすんじゃなくて、自分の長所をどんどん活かしている。テイクダウンと十字、すごく単純なんですけど、“これだけでいいんだぁ!”って思いました。やっぱり柔道の技術は総合で使えるんだなって、改めて教えてもらった気がします。
――そのようなユン選手と闘うということは、大山選手にとって非常に意味のあるものになると思うのですが?
大山 あぁ、すごく大きいと思いますね。多分、ユンさんと闘うことによって、僕のスタイルも変わっていくような気がします。闘いながらいいものは吸収していこうと思いますし、はい。それに、ユンさんとは似ているところがあると思うんですよ。お互い柔道から来て、この世界ですごくもがいてもがいて……。もがいた者同士、相通じるところがあるというか、もがいてきたものをぶつけ合うことが楽しみですし、ワクワクしてます。
――狙うは一本勝ちですか?
大山 そうですね。一本で勝負を決めたいです。ユンさんもそのつもりで来ると思いますし。

■「やっぱり“桜庭和志”なんです」

――大山選手にとってDREAMとはどんなリングだと認識されていますか?
大山 僕にとっては夢を形にできる最高の舞台だと思っています。その夢を形にするまで勝ち続けたいと思います。
――その“夢”とは?
大山 やっぱり“桜庭和志”なんですよ。桜庭さんと闘って勝つというのが、ずっと前からの僕の夢なんです。僕は桜庭さんとホイスの試合を見てから、桜庭さんに憧れてこの世界に来たんです。僕の人生を変えてくれた人なんで、そんな人とリングで闘えるなんて最高だなって思いますよね。それになんか、このトーナメントが、桜庭さんと闘える最後のチャンスのような気がするんですよ。だから、勝ち続けて勝ち続けて、桜庭さんのもとまで行きたいなと思います。
――桜庭選手と対戦するまで負けるわけにはいかないと。
大山 とにかく、シビアに勝つことだけですよね。周りのことは一切気にせずに、はい。負けたら終わりですからね。
――前回のカーロス・ニュートン戦では、スタンド、グラウンド、全体的にすごくレベルアップしているという印象を受けました。あれから半年、さらなる進化を遂げているという実感は?
大山 あぁ、それは本当に感じますねぇ。でも、ニュートン戦のときは、もっと出せるはずだったと思うんです。だから、今回は打撃も寝技もすべて出していきたいと思います。気負いをなくしたんです。今までは変に気負っていた部分があったんですけど、それでいい結果が出たことがなかったんで、自然体で闘いたいなと思います。
――ユン選手に何か言いたいことはありますか。
大山 お互い柔道家同士、素晴らしい試合をしましょう。
――それでは最後に意気込みをお願いします。
大山 死に物狂いで1回戦を突破して、次のステージに行くだけです。真っ向勝負でいきたいと思います。トーナメントに優勝して、このリングの主役になります!