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2008年3月16日

ライト級GP1回戦の勝者が一夜明け会見に登壇!
カルバンvs青木、ベスト8残り1枠の行方は今週中にも発表!

3月16日(日)、都内・ホテル イースト21にて、3・15『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け記者会見が行われた。
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激闘から一夜明けた16日、この日の会見には見事ライト級トーナメント1回戦を勝ち上がったヨアキム・ハンセン、石田光洋、川尻達也、永田克彦、エディ・アルバレス、ルイス・ブスカペが出席。昨日の試合を振り返るとともに、5月11日(日)に開催される『HEIWA DREAM.3 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるライト級トーナメント準々決勝に向けての意気込みを語った。

会見に先立ち、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーが『DREAM.1』を振り返り、「今日の一夜明け会見には、ライト級グランプリ1回戦を勝ち上がった6選手にご登壇いただきました。本来ならばここに8人の選手が並ぶ予定でしたが、昨日は7試合、メインはああゆう結果になったものですから、ここの6選手となりました。一夜明けていろいろと反省点が出てきていますが、その反省点を生かして次回に生かせればなと思いました。やはりなかなか思い描いたとおりに行かない部分もあるんですが、そこは逆にプラスに考えて、次回以降、もっと熱のあるイベントを作っていけるように頑張っていきたいなと思っております」とコメント。そして、「ライト級グランプリ2nd ROUNDの組み合わせに関してなんですが、会場で取ったアンケートや、DREAMオフィシャルサイトでファンの方々の希望をまとめて、どういう組み合わせにするのか考えていければと思っております。J.Z.カルバンvs青木真也に関しては、まだ結論は出ていない状況です。1週間以内にはどういう形になるのか発表できればと思っております。併せて、ライト級グランプリのもう1枠に関しても、同じタイミングで、主催者推薦枠になるのかもう1試合組むのかということも含めて発表できればと思います」と、ノーコンテストとなったカルバンvs青木について、そしてベスト8残り1枠については、早々に結論を出す意向を示した。気になる首へのヒジ打ちを受けた青木の現在の症状については、「今日は日曜日ですので、週明けには病院に行っていただいて検査する予定になっております。現在はしびれ自体はほぼ取れているようなんですが、まだ違和感はある状態だと聞いております」とのこと。また、次大会となる『OLYMPIA DREAM.2 MIDDLE WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるミドル級トーナメント出場選手&組み合わせについては、「来週中にも発表する予定です」と明かした。

そして、ライト級トーナメント1回戦を勝ち上がった6選手が昨日の激闘を振り返った。

【ヨアキム・ハンセン】
「昨日のイベントに関しては、最後の試合は残念だったが、それ以外は成功を収めたイベントだったと思う」

【石田光洋】
「本当に自分が情けなかったです。『情けない』の一言で、なかなか眠れずに時間を過ごしました。もうああいう思いはしたくないので、2nd ROUNDで熱い試合ができるように気持ちを入れ替えて頑張っていきたいと思います」

【川尻達也】
「戦前に言っていたように、ブラックマンバ選手はすごい危険で、昨日は厳しい闘いになりました。ただ、開幕戦というときに、ブラックマンバ選手と闘えたことは、自分にとってすごい経験になったと思います。これから2nd ROUNDに向けて、自分の中で一歩成長できるんじゃないかなと思います。この経験を糧に、2nd ROUNDも勝って、(決勝の)大阪のリングに上がりたいと思います」

【永田克彦】
「昨日はなんとか勝ち上がれたんですけど、次こそはKOか一本で勝ちたいと思います。怪我もなかったのですぐに練習を再開して頑張りたいと思います」

【エディ・アルバレス】
「対戦したジダに『ありがとう』と言いたいね。なぜなら、相手がアグレッシブな選手じゃないと、あれだけのワクワクした試合はファンに見せられないからね。そういった意味で、真っ向勝負をしてくれて、2人で試合を盛り上げることができたことに関して、ジダには感謝したい。昨日のような大きなイベントで闘うのは初めてだったので、いい経験だったよ」

【ルイス・ブスカペ】
「相手は非常に強かった。オリンピック選手ということで、自分もハードトレーニングを積んできた。試合に関しては、お互いにハイペースだったね。ファンも楽しめたんじゃないかな。幸いにも一本を取ることができて勝てた。これから2nd ROUNDに向けて、ますます練習を積んでファイナル目指して頑張りたいと思います」

見事1回戦を勝ち上がった選手の中でもっとも注目を浴びたのは、昨日アンドレ・ジダとのアグレッシブファイトを制したエディ・アルバレス。この日の会見に出席した6選手に「昨日の試合で印象に残っている試合は?」という質問が飛ぶと、ハンセンが「アルバレスvsジダはいい試合だった」と語れば、石田も「アルバレス選手とジダ選手の試合はすごかったと思います」と賞賛。永田とブスカペも同様の意見を述べていた。

2nd ROUNDでの希望の対戦相手については、6選手全員が口を揃えて「誰でもいい」とコメント。果たして2nd ROUNDの組み合わせはどうなるのか? そして、カルバンvs青木、ベスト8残り1枠の行方は? 今後の動向から目を離すな!!

以下、会見後に行なわれたエディ・アルバレスと笹原EPの囲み取材の模様。

【エディ・アルバレス】
──他の5選手は口を揃えてアルバレス選手の試合を絶賛していました。
アルバレス 選んでもらってビックリしたよ。みんなを感動させるような試合ができたと嬉しい気持ちだね。だからこそ、次も頑張ろうと思ったよ。
──尊敬する選手は?
アルバレス ジョルジュ・サンピエール。常に彼のファイト見て勉強させてもらっている。身体能力も優れていて、爆発力がある。すごくエキサイティングな試合をする。技術も持っていて、非常にいい選手だよね。
──日本では誰かいますか?
アルバレス 桜庭選手だね。見ていて楽しい選手。エキサイティングな試合をするし、だましがうまいというか、意表を突く選手だと思う。相手によって臨機応変に判断して自分の動きを決めるのが非常にうまいよね。
──ヨアキム・ハンセン選手のファンということですが?
アルバレス 向こう見ずなファイトスタイルがすごく魅力的。ファンが魅了されるのも分かる。パンチをもらっても前に出る姿は素晴らしいよ。自分の中では、リスクを背負ってでも前に進む姿は魅力的に感じるね。
──挫折の時期が長かったと思いますが?
アルバレス 報われたという思いが強いよね。去年は一生懸命トレーニングしてきて、前に負けたニック・トンプソンと再戦したかったんだけど、そのチャンスはもらえなかったんだ。ただ、そんな挫折の時期もあったけど、今回世界最高峰のライト級トーナメントに出場できて、“報われたなぁ”と思う。辛くても頑張り続ければいいことがやってくるんだということを感じるよ。
──カルバンvs青木の行方は分かりませんが、カルバン選手がベスト8に上がったとして、勝つ自信はありますか?
アルバレス 100%勝つ自信はある。カルバンだけではなく、誰とやっても勝つ自信はあるよ。今回は3週間前のオファーで準備不足だったけど、勝つことができた。みんな素晴らしい選手だしリスペクトしているけど、次の5月の相手が決まって、ちゃんと対策を立てられれば勝利は間違いないと思っている。
──今日の会見に出席した6選手で一番噛み合いそうだなと思う選手は誰ですか?
アルバレス 自分と噛み合うと言えば、アグレッシブなヨアキム・ハンセンだね。他の選手より群を抜いてアグレッシブだと思う。
──今までは76キロで闘っていたと思うんですけど、今後は70キロで闘っていこうと?
アルバレス かつて70キロで闘ってきた時期が結構長かったんだけど、その頃は12戦して負けたのは1敗だけ。この階級が自分には合っていると思う。

【笹原圭一イベント・プロデューサー】
笹原 昨日病院に行ったジダ選手は、鼻骨骨折という診断結果でした。本人は今日帰国しています。
──カルバンvs青木の進展具合は?
笹原 いずれにしろ青木選手には病院に行ってもらって診てもらうことが先決ですよね。青木選手本人も、去年の年末にできなくて、今回ようやくできることになって気持ちを相当入れて臨んだ試合がこういう状況になったので、多分、落ち着いて考えられる状況ではないと思います。ちょっと落ち着いてもらってからですよね。そういう意味でも、ちょっと時間が、1週間くらいの中でお話ができればなと思います。一番いい結論が出せればと思います。
──ファンの方々からのアンケートはご覧になりましたか?
笹原 見ました。一通りは目を通しています。本当は8人の中から“こういう組み合わせが見たい!”ということで選んでいただくのが一番いいんですけど、現状6人じゃないですか? “選びづらいよなぁ”と感じました。もちろん、その中でも“この試合が見たい!”というのはありました。なので、青木vsJ.Z.の結果とは別のもう一枠も早めに発表して、まずはキチンと8人を並べたいですね。
──それは時期的には?
笹原 青木vsJ.Z.の結果を発表するタイミングですべて発表できればなと思っています。
──イベントに関する意見で印象に残ったのは?
笹原 一発目の大会で、いい意味でも悪い意味でも、スッと始まるよりも、何か引っかかっていたほうがいいのかなという見方もあります。ですからラストの結果についても“残念だね”って肩を落とすんじゃなくて、逆に引っかかりを次に生かすのが僕らの仕事ですから。過去を振り返ってみると、自分の経験値で言えば、PRIDEで言えばすごく“負”のエネルギーというか、衝撃的な結果で始まったからこそ、それが続いて大きなムーブメントを起こせた。そういう経験値からすると、それはうまく生かしたいなと思います。テレビ放送に関しては、新しいイベントが始まる感じが伝わってくる内容だったなと思います。
──宇野薫選手が主催者推薦枠に入るかもしれないということに関して、他の選手から「なんでだよ!」という意見は?
笹原 あると思いますよ。当然1回戦を勝ち上がった選手からすると、「なんでなの?」と思うでしょう。でも、どうなるか分かりませんが、主催者推薦枠で出てきて場合、不満や思いは試合の中でぶつけてもらえればと思いますけど、「その“特別感“はどういうことなんですか?」という気持ちは理解できます。
──昨日のミドル級グランプリ出場予定選手登場の中に田村潔司選手がいませんでしたが?
笹原 当然、田村選手はカテゴリーとしてはミドル級に入っている選手ですので、上がっていただきたいと思っています。出場していただきたいですけど、昨日リングで発表するところまで至らなかった。今後話をさせてもらって、出ていただきたいと思っています。ミドルもいい選手が並べられると思います。昨日リングに上がった選手以外に隠し球も考えていますので、あっと驚く選手を並べられると思います。期待していただければと思います。
──ミルコ選手の次戦については?
笹原 今年の大晦日がどうなるかに関わってくると思うんですけど、そこに向けたストーリーを描ければなと思っています。ミルコとしてはベルトを狙っているんで、そこを誰と争うか。当然勝ち続けないとそこにはたどり着けないので、そういうストーリーを考えた上で次戦が決まると思います。昨日の煽りVでもマイティ・モーとかチェ・ホンマンとか出ていましたけど、それらの選手とのカードは総合の中ではミルコはやっていないので、それは単純に僕も見たいなと思いますね。ワクワクしますよ。
──王座決定戦でエメリヤーエンコ・ヒョードル選手と激突というのは?
笹原 1回やっている対決ですけど、一番相応しい人間を考えると、その2人になりますよね。そこまでのストーリーを磨いていけたらと思います。大晦日にミルコとヒョードルがやるのが一番美しいですよね。ヘビー級のベルトを争うのに相応しいのは、この2人以外考えられないと思います。