HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009 開幕戦
試合前
高谷裕之は久々の日本マット凱旋。昨年はアメリカを主戦場に闘い、コンディション調整に苦しんだが、今回はその教訓を活かして万全の状態で臨めそうだ。対するキム・ジョンウォンはユン・ドンシクの盟友で、数々の国際大会で優勝している強豪柔道家。デビューまでじっくりと時間をかけており、完成度の高い闘いを見せてくれそうだ。典型的なストライカーvsグラップラーの闘いになるかと思いきや、キムは「火花のような華やかな試合を見せたい」と打撃戦も受けて立つ構え。予測不能なだけに楽しみな一戦だ。
試合結果詳細
1R、高谷は圧力をかけて左フックとロー。キムも果敢にパンチを返してみせる。ラウンド中盤はロー、ミドルで試合を組み立てていく高谷。しかしキムはミドルキックをキャッチしてテイクダウンを狙う。高谷はコーナーを背負う形で立ち上がろうとし、展開が止まったところでブレイクに。高谷は再び的確にローキックをヒットさせると、左フックも。キムは蹴り足を取ってテイクダウンを狙うが、高谷はこらえてブレイクに。ラウンド終盤、パンチとローのテンポを上げる高谷。キムは明らかに足のダメージが見て取れる。
2Rも高谷は右ロー主体の攻め。キムの意識が下に向いたところで、高谷がカウンターの右ストレートを完璧に決め、一撃で鮮やかなKO勝利を収めた。
試合後、高谷はマイクを握ると「また、5月にぶっ倒すような試合をします」と2nd RoundのKO勝利も宣言した。